2020年に乳がん罹患件数が減少した理由とは?コロナ禍が診断に与えた影響
はじめに
乳がんの罹患件数は年々増加傾向にありますが、2020年だけは例外的に減少しました。本記事では、その背景にある新型コロナウイルス感染症の影響について、公的データをもとに客観的に解説します。
罹患件数の推移
国立がん研究センターおよびe-Statによる統計では、2020年の乳がん罹患件数は約94,500件と、前年より約2,300件減少しています。
減少の主な理由
- がん検診の中止・延期:自治体や医療機関で集団検診が中止され、個別検診も制限されました。
- 医療機関への受診控え:感染リスクへの不安から、症状があっても受診を控える傾向が見られました。
- 診断機会の減少:罹患率が下がったのではなく、診断されなかったケースが増えたと考えられています。
専門家の見解
日本対がん協会などの報告では、「早期乳がんの診断件数が減少し、進行期での発見が増える傾向がある」と指摘されています。
おわりに
2020年の減少は一時的なものであり、2021年以降は再び増加傾向にあります。今後も早期発見の重要性を伝える啓発活動が求められます。
出典
出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症によるがん検診及びがん診療などへの影響」、日本対がん協会「2020年のがん診断件数調査」、国立がん研究センター「がん統計:乳房」


