乳房再建手術の実施率と地域差(2025年)

こちらが2025年時点における、日本の乳がん手術後の乳房再建手術実施率を示したグラフです。全国平均は12.5%で、地域によって大きな差があることがわかります。
出典:日本乳癌学会「乳房再建に関するワーキンググループ(2022–2024)」、J-STAGE「乳房再建の動向と課題」(2024年)、厚生労働省 NDBオープンデータ(2025年版)
はじめに
乳がんの手術後に乳房再建を希望する方は年々増加していますが、日本では再建手術の実施率が依然として低く、地域によっても大きな差があります。本記事では、2025年時点の公的データに基づき、乳房再建の現状をグラフで可視化し、課題と背景を整理します。
再建手術の実施率(2025年)
厚生労働省のNDBオープンデータや学会報告によると、日本全国の乳房再建手術の実施率は12.5%にとどまっています。
地域別に見ると、以下のような傾向が見られます:
- 東京都:26%(最も高い)
- 大阪府:18%
- 神奈川県:15%
- 愛知県:14%
- 福岡県:10%
- 鳥取県:3%(最も低い)
このように、都市部と地方で大きな差があることがわかります。
地域差の背景と課題
乳房再建の実施率が低い背景には、以下のような要因が指摘されています:
- 形成外科医の地域偏在
- 再建手術に関する情報提供の不足
- 経済的・時間的負担
- 再建に対する文化的・心理的ハードル
これらの課題に対して、日本乳癌学会などでは再建手術の普及と地域格差の是正に向けた取り組みが進められています。
おわりに
乳房再建は、命に関わる治療ではないものの、術後の生活の質(QOL)や自己肯定感に大きく関わる選択肢です。すべての患者さんが公平に情報と選択肢を得られるよう、今後も支援体制の整備が求められます。


