乳がん再建手術の最新情報
乳がんの手術後、乳房の形を回復するために行われる「乳房再建手術」には、主に以下の方法があります。
再建方法の種類
- 人工物(インプラント)による再建
皮膚を伸ばすための「エキスパンダー」を使用し、後にシリコンインプラントを挿入する方法が一般的です。 - 自家組織による再建
腹部や背中などから皮膚や脂肪を移植する方法で、自然な質感が得られるとされています。
手術のタイミング
- 一次再建:乳がんの手術と同時に行う方法
- 二次再建:治療後に改めて行う方法
最近の進展(2023年以降)
- ラジオ波焼灼療法(RAFAELO試験)が保険適用となり、早期乳がんに対する乳房温存や再建の選択肢が広がりました。
保険と選択肢
- 保険適用の範囲や術式の選択は、がんの進行度・治療計画・個人の希望により異なります。
- 詳細は、乳房再建に関する専門機関や医療機関の情報をご参照ください。
参考リンク:
国立がん研究センター「乳房再建の選択肢」
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会「乳房再建について」
本記事は公的機関の情報をもとに独自に編集・翻訳したものであり、医療的助言や診断を目的としたものではありません。
ラジオ波焼灼療法(RFA)とは?
- 原理:専用の電極針を腫瘍に刺して通電し、針の先端周囲の温度を上昇させてがん細胞を凝固・壊死させる治療法です。
- 特徴:
- 皮膚を切開せず、針を刺すだけで治療が完了
- 全身麻酔下で行われるが、入院期間が短く、早期社会復帰が可能
- 肝臓がん治療で広く使われている技術を乳がんに応用
RAFAELO試験とは?
- 正式名称:早期乳癌へのラジオ波熱焼灼療法の有効性の検証と標準化に向けた多施設共同研究
- 実施期間:2013年〜2023年
- 主導機関:国立がん研究センター中央病院ほか全国のがん専門施設
- 成果:
- RFAの短期成績が良好であることを確認
- 使用機器「Cool-tip RFAシステム Eシリーズ」が乳がんへの適応追加として薬事承認
- 2023年12月より保険診療として実施可能に
適応と制限
- 対象:早期乳がん(腫瘍径や位置などにより適応が判断される)
- 除外例:進行がん、多発病変、乳管内進展がある場合など
- 実施施設:日本乳癌学会が認定した医療機関のみ


